Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

「愛のクルマバカ列伝」秘話

(9月5日放送)
小沢コージ 小沢コージ

小沢コージ(おざわこーじ)

平成元年某自動車メーカー入社、1年後ニ玄社『NAVI』編集部へ。その後、フリーの自動車ジャーナリストとなり、一般誌や専門誌で活躍中。愛車はポルシェ911カレラ2、スマートK、ロールスロイス・シルバースピリット。昨年までは、JOY耐(もてぎ)にも出場するなどレース経験も有る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

●単行本
98年春『クルマ選びのハッピー&ブルー』(アスペクト)
99年冬『愛のクルマバカ列伝』(講談社/三推社)

●連載
三推社『ベストカー』、新潮社『エンジン』、集英社『週刊プレイボーイ』、小学館『ラピタ』、宝島社『月刊宝島』、『smart』、世界文化社『時計ビギン』、二玄社『webCG』他。

●オフィシャルサイト
http://www.koji-ozawa.com/


このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、週刊プレイボーイ、週刊宝島、ラピタ、ベストカーなど数々の雑誌で連載を持つバラエティー系自動車ジャーナリスト、あの小沢コージさんをゲストにお迎えします。



思い出のバスを買った女の子
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鹿島 :今週のゲストは、ベストカー、エンジン、週刊宝島、ラピタなどなど数々の雑誌で連載中を展開中の、“超売れっ子”バラエティー自動車ジャーナリストの小沢コージさんです。

小沢 :あ…。よろしくおねがいします。“超売れっ子”って言われるとすごい照れるんですけど。

鹿島 :“超売れっ子バラエティー自動車ジャーナリスト”の…

小沢 :いやいや、自分で言えるくらいのほうがいいですね。“売れっ子”です。がんばります。

鹿島 :ベストカー(三推社)という隔週で発売される雑誌の「愛のクルマバカ列伝」という人気コーナーが、私も番組ディレクターも大好きで。前々から小沢さんに会いたかったんです。

小沢 :あぁもう…すごいうれしいです。

鹿島 :それで記憶に残っているんですが、以前、バスを買った女性が出ていましたよね?

小沢 :そう!当時僕は20代後半だったんですが、この人はね、ちょっと引っ込み思案な女の子だったんですが、バスを買ったといっても単にバスじゃない。路線バスを買ったんですよ、中古で。最初から話すと、彼女は静岡のほうで育ったんですが、普通に通うのに使う路線バスがありました。あるとき時間に遅れちゃって、迂回する一日6本しか走らないバスに乗ったんだそうです。そしたらそのバスがアットホームだったと言うんです。毎回車掌さんが同じで、毎回乗ってくるおばあさんやオジサンがいて、みかんをくれたりとか。

鹿島 :はぁー。なんかいいですね。

小沢 :あとは、停留場で待っているときに栗拾いをしたりとか、楽しい思い出がたくさんあったんだって。それでこの子は小学校のころにお母さんを亡くしていて、家に帰ってもお父さんは遅いし誰もいない。だからバスが家族だった。

鹿島 :バスが家だった?

小沢 :そう。バスファミリーだったんですよ。それですごいのが、そのバスそのものを買っちゃったんですよ彼女。そのバスが廃線になるのを待って買うんですよ。そのために大型免許も取って。これは感動でしたね。

鹿島 :泣けますね、ちょっとこれは。

小沢 :確かにバスで小学校のときに帰るのって楽しかった。電車よりバスのほうが閉ざされた空間になるし、遠足だって楽しかったでしょ。バスってきっとそういうオーラがあって、彼女はそれにハマっちゃったんでしょうね。

鹿島 :じゃあその方は、その路線バスを大切にしていくんでしょうね。思い出の“家”を買ったわけですからね。

小沢 :そう。でも、彼女がそのバスをたまーに運転すると、間違えてみんな手をあげるって(笑)そりゃそうだよなー。



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あらゆる免許をもつ男