Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。
渡辺正行 さよならってなんだろう。



思い出すたび、涙が止まらない・・・
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鹿島 :もちろん絵本作りは初めてのことですよね。

渡辺 :初めてですよ。だから絵が描き始めから比べてみると、どんどん変わってくるんですよ。微妙にネ。なんていうんだろう。線の太さとか構図のおもしろさとか、風景とか。絵については、全部本を読んだりして独学なんですよ。こういろいろやっていくと、絵を描いていくっておもしろいなあと思う。ちゃんとものを見るんですよ。一番簡単なのはボールだね。一番最初に描いていた絵というのは、ただマルしか描かない。だけどもボールに陰影をつける。明かりのね。下のところは少し暗くして陰影を作ってあげると、ものが立体的に見えてきたりするんですよ。「あっ、絵って平面に線を描いていくだけなのに、その線の描き方で立体的に見えたり、なんかいろんな風に見えてくるんだ。おもしろいな」って。だから、ものを見るという作業をちゃんとするようになったね。

鹿島 :はい。

渡辺 :ここに出てくる街は全部うちの近所だから。自分の街だからそんなに改めて見ないじゃない。それを街の風景を描く時はしっかり見る。こういう構図だとか、ここはいいかもしれないって。カメラで写真を撮る時にも、どの構図がいいかとか、どこが素敵かなとか考えながらよく見て撮っている。こうなっているんだ、こんな風なんだとかね。

鹿島 :はい。

渡辺 :作業のほうは、まずこういうストーリーの絵本と決めて文を考えるでしょう。それから絵を描いていくんだけれども、どのシーンでどのカットを使おうというのがないの。それを出版社の方に、このシーンにはこのカットがいいのではないですか、というように決められちゃうのもイヤだから、取り合えずシーンに合うものを全部描いてみますと。それからいろいろなものを描いて、その中から絵の構成をしていきました。すごい大変だったね。だからうちには、使っていない絵がゴマンとありますよ。

鹿島 :すごいですね。

渡辺 :もう毎日徹夜して、チョコチョコ書いていってね、大変だった。

鹿島 :この本を作り上げることによって、本当にいい意味で気持ちの整理がついたんですか?

渡辺 :いや、逆に思いだすね。なんかこう、あっ、こんなことがあっただとか、この時はこうだったなあとか、そういうことを余計に思い出すね。

鹿島 :また犬を飼われるのですか?

渡辺 :どうでしょうね…うっ……(涙)

鹿島 :僕も…犬ってホントに無邪気ですよね……お気持ちわかります。この本を読む人たちに、どんな風に感じてもらいたいですか?

渡辺 :読んでもらって、優しい気持ちになってくれるようなそんな感じになればいいなあ。人と人との出会いとか、犬との出会いとか。出会いがあって別れがあって、また出会いがあって。結局そういうことの繰り返しなんだろうな。生きていくというのは。人と人との交流みたいなものってさ。もちろん、1人では生きていけないものだしね。うん。なんだろう。単純にいえば、この本を読んで、ちょっとすさんだりとか何かイライラしているような気持ちが、ちょっとでも優しくなってくれれば一番いいかなと。そんな感じですね。




心で読む絵本。
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鹿島 :街を歩いていて、時々殺伐とした空気も感じられる中で、本当にピュアな気持ちになれる心で読む絵本があります。『さよならってなんだろう』。これは本当に読んでいただきたいです。

渡辺 :これは大人が読む絵本みたいな感じで、心の弱った時とかイライラした時とかに読んでいただければね。

鹿島 :僕はこれを大切な人にプレゼントしたいと思います。

渡辺 :あっ、そうですか。ありがとうございます。

鹿島 :なんかこういう気持ちがわかってくれる人とだったら、いいでしょう。

渡辺 :あっ、そうだね。そういう女がいいね。これを読んでポロッと泣くような女がいいね。犬好きの女の子なんかは読んで泣いていましたよ。

鹿島 :ダッシュボードから出したいですね。これを理解できる人はピュアな人なんだ、みたいな。

渡辺 :えっ、渡辺正行?また、スケベな本じゃないの?みたいな。そうなっちゃったらイヤだなあ。

鹿島 :ハハハ。テレビなどで見ていた渡辺さん。絵本作家としての渡辺さん。動物を愛する渡辺さん。そして元レーサーで女性評論家で、クイズ評論家でもあるという渡辺さん。これはぜひ、またお越しいただきたいと思います。絵本作家としては今後もきっと出されるのでしょうね。

渡辺 :いや、もうこれは僕の中ではすごくいい形にあがったので、なかなかこんなものは作れないからこれでいいと思います。

鹿島 :でも、世の中が許さなかったりしますから。

渡辺 :そうかな。目指せ印税生活!ハハハ。もうさ、こういうことを言わなきゃ俺もいいのにな。言わなければみんなもちょっと、意外にいいやつじゃん…みたいなところで締まるのにね。そういうところがダメなんだよな。

鹿島 :大丈夫ですよ。ホントに4週に渡ってありがとうございました。

渡辺 :こちらこそ。ありがとうございました。






4週連続のスペシャルゲスト、タレントの渡辺正行さんでした。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストの方をお迎えしてお送りいたします。
どうぞお楽しみに!!



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