Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

さよならってなんだろう。

(6月20日放送)
渡辺正行

渡辺正行
(わたなべ まさゆき)

1956年1月24日 生まれ
出身地: 千葉県

明治大学時代、知り合った小宮孝泰さん、ラサール石井さんと「コント赤信号」を結成。お笑い番組やバラエティ番組などで人気を博す。その後、それぞれ活躍をはじめ、いまやバラエティ番組には欠かせない存在となる。テレビ番組が縁で飼った愛犬「ゴンタ」と過ごした10年間を振り返り、出会いや別れをメルヘンタッチに描いた初の絵本「さよならってなんだろう」(双葉社、税込1000円)を発売!

このコーナーでは、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、いよいよファイナルの4週目をむかえました。タレントで絵本作家でもある渡辺正行さんです。どうぞお楽しみ下さい。


ケリを付けたかった。
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鹿島 :4週目、いよいよファイナルです。ゲストは渡辺正行さんです。よろしくお願いします。

渡辺 :渡辺正行です。今日もよろしくお願いします。

鹿島 :渡辺さんは、亡くなった愛犬ゴンタ君との思い出をしたためた絵本を出版されました。今まさにペットを飼われている方、家族として可愛がっていらっしゃる方も、寿命の関係でいつかはペットの方が先に息を引き取ってしまうんですよね。僕にもそういう思い出が小さい頃から何度かありましてね。中学3年生の時に、犬がフィラリアという病気になりまして、病院に行ったら、もう手遅れですと言われたんです。なんとかしてほしいと言ったら、注射を打てば治るかもしれない。ただあまりにも虫が大き過ぎて血管に詰まって死ぬ確立が7割です、と……。僕はもう、注射をしてくださいと言えなくて、それから3日間犬と一緒に寝ました。亡くなった時にはホントに悲しかったですね。

渡辺 :でもね、そうやって多感な時に生き物の生き死にというのをちゃんと学ぶというのは、とっても大事なことみたいだよ。ゴンタが死んだ時、うちの娘は3歳だったの。火葬場でゴンタを燃やすんだけども、“ゴンタを燃やす”ということが彼女とってはすごくインパクトがあったみたいでね。「えっ、燃やしちゃうの?燃やしちゃうの?」って言ってました。今でも言いますもん。

鹿島 :はい。

渡辺 :「ゴンタは燃えてお空に行ったんだよね」って。だから彼女にとっては、死ぬということは燃やすことなんだというね、ちょっと恐怖ではあるのね。“死”というものがどういうものかわからないんだろうけれども、彼女の中に死というイメージを与えられたのかなって気はするけどね。だから今飼うと、ちょうど彼女が中学・高校ぐらいになった時に、また死ぬというのもなんだけどさ…

鹿島 :天命をまっとうする時期になるのですね。

渡辺 :ちゃんと生き死にを見ておくというのは、動物たちが与えるものの大事な要素の1つかもしれないですよね。僕は犬を家族とは思わないで、できるだけ犬は犬と思っている。家族だと思って思い入れを強くしちゃうと、死んだ時にペットロス(シンドローム)とかになっちゃうとイヤだなと思ったから。でも、やっぱり思い入れは出てきちゃうんだけれども、その時にヤツが死んで、俺はこいつのために何をしてこれたのだろう。ちゃんと面倒を見たのかな。こいつが納得いくような生涯をまっとうさせてあげられたのかなと。

鹿島 :はい。

渡辺 :死んじゃった後というのは何もできないじゃないですか。俺は何をしてあげられるのだろう。次の犬を飼うのもヤツに悪いような気がするし、飼って比べちゃったりしたらゴンタにも悪いし、新しく飼った犬にも悪いし…。なんか自分の中でケリをつけないと、次に進めないなあと思ってさ。そういういろいろなことを自分で絵を描きながら、あいつのことを考えてあげていることで、自分の中でひとつ完結するんじゃないかなと思って。自分の思いを形に残したいというので絵本を作ったの。




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思い出すたび、涙が止まらない・・・