Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

WRC、パリ・ダカだけがラリーじゃない!

(5月23日放送)
坂本岳

坂本岳
(さかもと がく)

1969年7月5日生

1998年JAF関東ダートトライアルシリーズ・Dクラスで本格モータースポーツデビュー、いきなりのシリーズ3位。同年オールスターダートトライアルにも出場、シングル9位を獲得するなど好成績を残した。TRDヴィッツチャレンジスタートとともにシリーズ参戦を開始、初年度はシリーズ4位、2003年はシリーズ2位を獲得した。その活躍が認められ名門チームC-ONEスポーツに加入、強豪ひしめく全日本ラリー選手権を戦うドライバーに大抜擢された。アルペンスキーの元全日本選手として鍛え抜かれた優れた動態視力と運動神経を生かしての活躍が期待される、日本ラリー界のホープ。

このコーナーでは、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、あの可愛いヴィッツを使ったラリー、TRDヴィッツチャレンジを経て、今シーズン全日本ラリー選手権にステップアップ。元アルペンスキーの全日本選手でサラリーマンドライバーの坂本岳さんです。どうぞお楽しみください。


青天の霹靂でした。
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鹿島 :今週のゲストは、全日本ラリー選手権の坂本岳選手です。よろしくお願いします。

坂本 :よろしくお願いします。

鹿島 :一般の方々は、ラリーといえばパリ・ダカとかWRC世界ラリー選手権と思われるでしょう。そのラリーの一番取っかかりの部分、かわいいヴィッツを使ったラリーのシリーズがあります。坂本さんは昨年、見事シリーズ2位に輝きました。全日本ラリー選手権にステップアップされたのは、成績、人柄、そのルックス、そしてアルペンスキーで鍛えた体力が評価されたのでしょうね。

坂本 :シリーズは2位だったのですが実は最多勝だったんですよ。その辺を評価していただいたのかなと思っております。

鹿島 :最も勝った人ってかっこいいですね。何戦中何勝ですか?

坂本 :6戦中3勝です。勝率5割です。そこをみんなあまり言ってくれないんですけど強くアピールしたいです。なかなかできないと思っています。

鹿島 :見事に国内最高峰のシリーズ、全日本ラリー選手権にステップアップ。そこの2輪駆動部門にトヨタのセリカで出ているトップチーム「TEAM C-ONE SPORT」のレギュラーシートを獲得。これはホントにうれしかったでしょう!

坂本 :そうですね。始めにお話をいただいた時はもう、「えっ、なんで?」というのが先にたちました。実はシリーズチャンピオンを取れなかったので、来年というか今年の体制を昨年のうちに決めておりまして、チャンピオンを取るぞ!ということでやっていたのです。突然お話をいただきまして、青天の霹靂というのはこういうことだと思います。

鹿島 :うれしいステップアップでしたね。でも、もしお声が掛からなくても、もう1年挑戦してチャンピオンを取って、実力で上にあがろうと思っていたんですね。

坂本 :そうですね、はい。

鹿島 :その辺の勝利にこだわる感性の鋭さ、眼差しはアルペンスキーで鍛えたものですか?

坂本 :真剣に物事、勝負事をするというのは楽しいことです。特にヴィッツの場合は、同じクルマ、同じパーツを使って純粋に腕だけで勝負しましょうというカテゴリーなので、クルマの改造費とかにもお金が掛かりませんし、それに雰囲気が楽しいです。参加者同士で今のはどうだったとか、今度のはこういう風に走ってみたほうがいいんじゃないとか、空気圧が何キロとかいろいろと話をしながら一日のラリーを楽しんでいく、というのが楽しかったのでハマりました。

鹿島 :競技の流れというのはどういう形なんですか?

坂本 :1Dayイベント。日曜日の朝から始まって夕方までに表彰式を終わらせる形式です。朝集まって、自分のクルマにゼッケンを貼ります。それから初めての方でも簡単に分かるようにドライバーズミーティングというのがあります。そこでルールの説明等をしていただいて、1台ずつ1分ごとにスタートしていくというスタイルですね。

鹿島 :その間に、いわゆるスピードを競うスペシャルステージ(SS)があります。ここはもう、決められた区間を全開で走る。これは楽しそうですね。

坂本 :楽しいですね。あまりクルマはスピードが出ないんですけど中に乗っているほうは真剣です。

鹿島 :あとは、決められた時間通りにきっちり移動していく区間というのがありますね。

坂本 :はい。リエゾン区間です。大体、制限速度を守って公道を走って、普通にタイムコントロールの前にクルマをおいて、15分とか10分とか時間があるんです。自分の時間に入るまでに、みなさん道の端に車を止めて、空気圧はどうだったとか、今のタイムはどうだったみたいな話をしながら、また盛り上がりつつ次のSSに向けて気持ちを高めていくんです。

鹿島 :そういう意味ではメリハリがありますね。

坂本 :そうですね。リラックスもできますしね。この辺がTRDヴィッツチャレンジのいいところですね。




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