Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

年に一度、レジェンドが生まれる日。

(5月16日放送)
石見周

石見周
(いしみ おさむ)

1956年11月3日 東京生まれ

1984年に広告代理店を退社。本格的にモータースポーツ業務を行う為に日本国内のみならず、英国、米国にも渡りモータースポーツのあり方を勉強。レーシングチームのマネージメントを専門とする一方で、チーム監督やドライバーマネージメントも担当。また、自動車メーカー主催のドライビングレッスンの講師も務める。ジャーナリストとしては、NHK、日本テレビのアメリカンモータースポーツ解説、報知新聞や多数のレース雑誌で活躍。わかりやすく、楽しくをモットーとしてモータースポーツファンの醸成に力を注ぐ。ニックネームはレーシングパパ。

このコーナーでは、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、レース取材歴22年。1年間にアメリカと日本を30往復し、アメリカ最高峰の自動車レース、IRL=インディカーシリーズをフルカバー。テレビの解説でもお馴染みのモータージャーナリスト、先日もご出演頂きました石見周さんです。どうぞお楽しみください。


もう、たまらないですよ!
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鹿島 :今週のゲストは石見周さんです。よろしくお願いします。

石見 :どうも。帰って来ました。

鹿島 :石見さんは、アメリカンモータースポーツをずっと観て来られていますから、いろいろなエピソードがあると思うのですが…

石見 :今までいろいろな経験をしてきました。ヨーロッパのレースもいっぱい行きましたし、アメリカのレースもいっぱい行きました。アメリカって来るものを拒まないという部分がありますね。こちらから行けば必ず答えを出してくれるというのがあるんです。そこはヨーロッパとは違います。雰囲気もあるしね。その中で取材していて一番ビックリしたのはインディですね。

鹿島 :はい。

石見 :一度、インディ500の取材で大渋滞にはまってしまって、もうどうやっても間に合わないという状態になったんです。ご存知のようにインディ500は、本レースのときには40万もの人が集まるので困ったなあと思っていたら、白バイがビュンビュン通るんです。思わず白バイのおまわりさんを止めて、お願いがあると言ったんです。俗に言う水戸黄門の印籠みたいなハードカード、年間取材パスを見せて、ギリギリ間に合わないんだと言ったら、「よし、任せておけ!」と。それでまずすべてのポイントに無線で連絡をするわけですよ。「これから、ナンバープレート何番のクルマを引っ張っていくから信号を全部青にしておけ」って。

鹿島 :すごいですね。

石見 :それで白バイが前後2台ずつ付いて、いきなり渋滞している右側を100qぐらいでかっ飛んでいくんです。気持ちいいですよ。たぶん他の人は2時間ぐらいかかったと思うのですが、僕は5分ぐらいで着きました。

鹿島 :フフフ。すごいですね。

石見 :僕は、やっぱりアメリカはサービスがすごいなと思っていたら、ちゃんとお金を取られました。アルバイトといいますか、ちゃんとお金を取ってやっているポリスエスコートという仕事になっているんですよ。日本だったら考えられないよね。そんなことをやったら大変でしょう。“何をやっているのこの人たちは!”ってね。

鹿島 :ちなみに、いくらぐらいでしたか?

石見 :その時は急でいきなりその場で交渉成立したので、そんなに高くはなかったのです。言っちゃっていいのかな。100ドルぐらいは掛かりましたよ。前後4台ですから、4人で頭割りすれば1人25ドルですね。

鹿島 :はい。

石見 :でね、その中の1人は、なんと白バイの上に立っちゃったりするんですよ。別にそこまで頼んでいないのにね。そういうパフォーマンスまで見せてくれるんです。これはアメリカならでは。インディアナポリスという、モータースポーツの聖地ならではかなと、何だかアトラクションに乗っているような感じでした。

鹿島 :これは利用されている方は多いんですか?

石見 :テレビ関係の方とかVIPの方、もちろん出場ドライバーとか。自分の家から通うと距離がある場合は、みなさん事前に予約しています。そういう状況らしいです。信号という信号が全部、自分のために止まっていますから気持ちいいですよ。たまらないですよ。




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