Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

4年に1度の祭典、アテネへ!

(4月11日放送)
谷川真理

谷川真理

(たにがわ まり)

アミノバイタルAC所属
福岡市出身

1991年東京国際女子マラソンをはじめ、国内外の数々の大会で優勝。 市民ランナーの星として多くのファンから愛されている。 解説者、指導者としても活躍中で、東京神田のハイテクスポーツ塾では 最新の理論と施設で、未来のオリンピックアスリートを育成中。

【主な著書】
「谷川真理のランニングフィットネス」(学習研究社)
「走って、食べて、ヘルシーライフ」(PHP出版)

【オフィシャルサイト】
http://www.tanigawamari.co.jp/


このコーナーではレース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなどその人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは先週に引き続き、マラソンランナー、解説者、指導者、そしてタレントでもある谷川真理さんです。どうぞお楽しみください。


選考…それは難しい問題。
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鹿島 :今週もゲストはこのお方です。

谷川 :谷川真理です。こんにちは。よろしくお願いします。

鹿島 :よろしくお願いします。今回、アテネオリンピックに向けての選考会で、高橋尚子選手が選ばれなかったことで、いろいろな論議をかもしています。単純に、候補の方々、可能性を持った方々が同じ日に同時スタートで走って…というようなことにはならないのかなと思ったのですが。

谷川 :そのほうが一番わかりやすいとは思いますけどね。上から1位、2位、3位を取るということではね。しかしですね、そういう風にすると、良い面・悪い面があるんです。今回の選考会は、世界陸上、東京、大阪、名古屋と4本立てで、そこから3人を選ぶというかなり厳しいものでした。しかも、日本の女子マラソン界は非常にレベルが高いので、選ぶのは大変だったんですね。

鹿島 :はい。

谷川 :女子マラソンがこれだけ強くなれたというのは、選考会がたくさんあったからなんです。国内だけでも3本あるわけで、優勝者が3人出るわけですよ。もしかすると、日本人が3人優勝するかもしれないわけです。選手にとってはチャンスがいっぱいあるわけですよね。1回目がダメでも、もう1回チャンスがあったりするわけですよ。

鹿島 :ははあ。

谷川 :優勝すると、それだけ注目されてやりがいもありますよね。選手はうれしいですよ。だから優勝してオリンピックに行けなくても、注目されることで頑張れる。また、スポンサーがついたりします。テレビで放送します。いろいろな場所で、沿道で見ることもできますよね。これが1本だったら、そこの場所で、その時間しかやらない。そうしたら、例えば東京だけだったら、大阪、名古屋の人は見ることができないですから。注目されているということは、走りの底辺が広がって、それだけ頂点も上がったということです。その面では、3本立て、4本立てにしたのは正解という気もするんですよ。

鹿島 :それは、よくわかります。

谷川 :アメリカなんかは1本でやっています。今のアメリカは本当に強い選手がいないんですよ。だから、レベルが上がったから選手層も厚くなって、やりたいという人も多くなっているのではないかなと思います。

鹿島 :あとは、勝ったとしても選ばれない可能性もあるということで、トップを走っていても、常により一歩前をという気持ちが高まるということですか。

谷川 :そうですね。例えば選考会を1本にしたら、初マラソンの人が初優勝する場合もあるわけですよ。そうした場合はどうなるのかということですよ。オリンピックというのは、ある程度、世界大会を経験しているほうが、レースの駆け引きを落ち着いて判断できると思うんですね。これが1本にすると、問題が起きるのではないかなという気がしますね。




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高橋尚子選手の心を想う…