Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

楽しく安全にバイクに乗りたいよね!!

(3月14日放送)
みやざき けいいちろう みやざき けいいちろう

(みやざき けいいちろう)

1959年生まれ。福岡県出身。
大学卒業後、鈴鹿サーキットを本拠地にメーカー系テストライダーとして働きながらレース活動を行う。仕事のベースになっているのはその当時のレース経験よりもテストライダー経験と学生時代のツーリング経験とのこと。84年頃よりテストライダー契約でヤングマシン(内外出版)、モーターサイクリスト(八重洲出版)などのメインテストライダーを歴任。現在はオートバイ(モーターマガジン社)を中心に各雑誌で活躍中。


このコーナーではレース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなどその人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは先週に引続きまして、メーカー系のテストライダーを経てバイクジャーナリストとして活躍。ランドクルーザーをはじめとするクルマも愛してやまない宮崎敬一郎さんです。どうぞお楽しみください。


ただ名誉のために!
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鹿島 :今週のゲストも先週に引き続きまして、バイクジャーナリストの宮崎敬一郎さんです。よろしくお願いします。

宮崎 :どうも。よろしくお願いします。

鹿島 :かなり精悍な顔をされていらっしゃいますよね。

宮崎 :中味が入っていないというか、頭がちょっと小さいみたいですね。ヘルメットがかなり小さいので、アライさんが特別に作ってくれていますから。これが幸いしてかどうかわからないですけど、テストをやると最高速が伸びるので、その関係でボンネビルに行っちゃいました。

鹿島 :すごいですね。アメリカのボンネビルというと、いわゆる最高速チャレンジの殿堂ですよね。何km/hぐらい記録したんですか?

宮崎 :1995年にMPSGというところでタイトルを取らせてもらいました。当時、1350ccで312q/hだったかな。パワーは200馬力ぐらいでした。

鹿島 :あれは湖というか、塩?

宮崎 :塩湖ですね。ドライレイクというかソルトレイクですね。目に入ったりすると痛いんですよ。カラカラに乾いているわけじゃないんです。じめーっとしているんですよ。雪がシャーべット状にクルマの裏側に引っ付くように、塩がバイクの裏に付きますし、飛んできます。実はグリップしない。ズルズルです。だから横を向いたり、あっちを向いたりしながら10kmぐらいを、3分間全開のまま走るのです。塩の表面は白い。空も青白い。それで蜃気楼みたいになっているので、地面と塩の表面と空の境目があやふやで目標がないので、わからないんですよ。

鹿島 :雲の中にいるような感じですか?

宮崎 :そう。自分の目の前に墨で走行ラインが書かれているので、それだけを自分の目標にして、飛行機の照準器みたいなものを付けて、その中でそこを真っ直ぐに走るのだ、と言いながら、走っていたという。

鹿島 :これは、何kmぐらいの区間を走るんですか?

宮崎 :真ん中の3マイル区間で計測するんだけど、その前後に3マイルずつあるから、数十qと思ってもらえればいいですね。

鹿島 :怖いですか?

宮崎 :怖くはなかったですけど、これでいっちゃったらどうなるのだろうと思いましたね。フフフ。

鹿島 :どんな方々が参加しているんですか?

宮崎 :あのね、ビックリするぐらいみんなおじいちゃんなんです。リタイアした人とかね。あと空軍でジェット戦闘機に乗っていたという兵士の方がすごく多いですよ。そういう人たちが、ジェットエンジンを積んでガンガンに飛ばしているんです。「僕らはスピードには全然恐怖感はない。地面の上で何q出るかやってみたいから」と言いながら出て来るんです。後は、なんだか殴られたら本当に死んでしまうかもしれない…と思うような、ハーレーダビットソンに乗っている腕自慢の方々がゴロゴロいましたね。

鹿島 :タイトルを取ったら、何をもらえるんですか?

宮崎 :名誉だけです。本当に何にも出ないです。ただ毎年タイトルを取った人間というのは、本になって出てくるんですが、そこに名前が出るだけなんです。ただそれだけですね。あそこはお金には一切かかわらないクラブマンレースです。

鹿島 :いや〜カッコいいですね。

宮崎 :もう、お金が大変でしたけどね。

2人 :ハハハ…




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宮崎、生きています!