Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

一家に一冊『大車林』!!

(11月30日放送)
飯田一
飯田一

(いいだ はじめ)

1948年2月2日 東京都生まれ。
1972年2月、三栄書房に入社。格調高き『MOTOR FAN』編集部に配属され、自動車雑誌の王道をいく同誌で編集部員として活躍。ロードテストはもとより、偏平タイヤやアルミホイールを業界1番乗りでテスト。第1次スーパーカーブームではマニアックな切り口で紹介し、やがて『GENROQ』へと継承。70年代後半から80年代に掛けては『AUTO SPORT』編集部も経験。
さらに、ヨーロッパのチューナー最前線を報じた『Special Cars International』の編集長。『GALS PARADAISE』の創刊号も第1編集企画部時代に手がけた1冊。そして2003年10月、三栄書房の50周年記念企画、自動車情報事典『大車林』を刊行。趣味は自転車、模型、ヒストリックカーなど。

このコーナーではレース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなどその人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、10月末に創刊されたクルマ版『imidas』ともいうべき自動車情報事典『大車林』の飯田一編集長です。じっくりお楽しみください。


1400頁分のおもしろさ。
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鹿島 :今週のゲストは、自動車情報事典『大車林』の飯田一編集長です。よろしくお願いします。

飯田 :こんばんは。よろしくお願いします。

鹿島 :『大車林』、約1400ページ。これはハマりますね。事典といいますと、ちょっとかたいもの、難しいものというイメージが子どもの頃からあったんですが、この『大車林』に関してはそういうのがないですね。今のクルマ社会や21世紀のクルマシーンについてとか、エコカーや用語の解説であったりと、細かいところまで書かれていますね。それから国産自動車の名前の由来をすべて網羅したりしていて、読んでいて楽しいです。

飯田 :そうですか。そう言っていただけると、大変うれしいです。

鹿島 :これは、日本初の自動車情報事典、クルマ版『imidas』という呼び方がふさわしいのではないかと思います。たくさんの方が執筆されていますよね。

飯田 :そうですね。それでまた、クルマの部分は非常にパートを細かく分けますとキリがなくなってしまうので、大きく分けまして、11のパートに分けています。

鹿島 :11のパートといいますと…

飯田 :まずは、エンジンから始まります。ドライブトレイン、シャシー…

鹿島 :ボディ、試験 / 性能 / 空力…

飯田 :はい。このへんは、分け方が非常に難しいですね。どちらに入ってもおかしくないという言葉も出て来ますんでね。そのカテゴリーをあてるというのは、一番最初に苦労したところですね。

鹿島 :「試験 / 性能 / 空力」編のところで“尻振り”なんていう言葉があります。「後輪のグリップが不足して車体後部が振り出すように左右にふれることをいう」…。

飯田 :ちょっと、いまどきは死語かもしれないですね。

鹿島 :新しいクルマが発売されたり、未来のクルマが紹介された時、“あれ、今の言葉の意味なんだろう?”という時には、これをパッと開いてみる。

飯田 :そうですね。そういう意味では、これは使いやすいかと思います。スタートのスタンスとして「現在から未来へ、というような気持ちで作ろう」というのもあったものですから、できるだけ新しい言葉を中心にしていきたいなということで始めております。

鹿島 :モータースポーツのところでは、“コンパウンド”という言葉がありますね。説明には「通常、タイヤの接地部分に使われるゴムで…」とありますが、ここまでで、グッとつかみますよね。それから、「そのゴムの種類を説明する時にコンパウンドという言葉を使うことがある。しかし、厳密にはタイヤに使用されるゴムが製造過程で配合、混合されたあと、加工を待つ状態のものをコンパウンドと呼んでいる」と続くんですね。

飯田 :そうなんです。正確にそういうことを言葉として理解するには、やはりこの事典は便利だと思います。

鹿島 :さらに、ここから先が深いですね。「レース用はおおまかにいって、タイムは出るが磨耗が早く、路面温度が高い時はブローアウトしやすく、高いグリップを長く維持できない…」

飯田 :鹿島さんは、身をもって体験されていますね?

鹿島 :フフフ。こういうことを言葉で説明するのは、なかなか難しいですよね。私もゲストのレーシングドライバーの方とお話していると、ついついレースの専門用語を使ってしまうことがあるんです。噛みくだいて言う時にわからなくなったら、これを開きたいです。また、クルマがお好きな方のみならず、ひとつのスポーツとしてモータースポーツを楽しんでいる方も、ぜひ、一家に一冊ですね。




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