Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

君はエクストリームを見たか!!

(10月26日放送)
丸山浩

丸山浩
丸山浩

(まるやま ひろし)

各オートバイ専門誌において多数の記事を連載中。守備範囲は新車インプレッションからマシンテストチューニング、レース参戦記までと幅広い。また現在は4輪シーンにも積極的に足を踏み入れ、2&4総合モータースポーツジャーナリストとしての活動も行っている。

丸山浩さんの公式サイトはこちら
http://www.interq.or.jp/tokyo/withme/

このコーナーではレース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなどその人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは国際ライダー、レーサー、そしてモータージャーナリスト。最近ではバイクを使ったアクロバットのエクストリームシーンをリードする、丸山浩さんです。じっくりお楽しみください。


あの日、僕の中で何かが変わった。
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鹿島 :今週のゲストは丸山浩さんです。よろしくお願いします。

丸山 :はい。よろしくお願いします。

鹿島 :丸山さんは小さい頃からバイクに興味があったんですか?

丸山 :いや、全然なかったです。実は、バイクに興味を持ち始めたのはハタチを過ぎてからなんです。16歳で原付の免許は取っていたので乗ってはいましたけど、移動手段として乗るだけで、そんなに興味はわかなかったです。ハタチ頃までは自転車によく乗っていましたね。バイクにハマったのはツーリングを始めてからです。バイクの原点はツーリングだと思うんですけどね。

鹿島 :はい。

丸山 :トばすのもいいんですけど、バイクは旅ができるので、それでガーン!とハマったんです。何を間違ったか、1回ツーリング先にサーキットを選んでしまったことがあって。筑波サーキット! 2、3人の友達と筑波に行ってライセンス講習を受けたんです。そうなると1回はサーキットを走らなきゃいけないじゃないですか。そのときにツーリング気分で筑波を走ったら、みんな速かったんです。もうビックリ! みんなトばしていて、すごいなあと思いました。その日までは速く走ることに本当に興味がなかったんですよ。そして、もう1回サーキットに行ってしまったんですね。

鹿島 :はい。

丸山 :2回目に行ったら走破タイムが縮まったんですよ。別に練習をしたわけでもないのに。ただ単にタイムが縮まったというだけで、速く走ることへの興味が湧いてしまったんです。何度も行くもんじゃないですね(笑)。

鹿島 :それでレースを始めたんですか?

丸山 :もうね、1回タイムが縮まってからはサーキットに通い出してしまって、ツーリングにも行かなくなってしまったんです。そうするとサーキットに行けば行っただけタイムが縮まるようになってきて、タイムを詰めるのがおもしろくなってね。

鹿島 :そこから全日本選手権、いわゆるバイクのプロフェッショナルの世界に入るまでには、何年ほどかかったんですか?

丸山 :サーキットに行き始めた次の年からレースに出たんですが、筑波サーキットで出たレースはすべて予選落ちしました。1回だけSUGOサーキットで予選を通って決勝で走ることができたんです。その次の年にジュニアというライセンスに上がって2年。会社も辞めて本格的に走ったら、3年で国際ライセンスを取れるまでになりました。国際ライセンスが取れたときも、実はあまり取る気はなかったんです。ただ一秒一秒タイムを縮めているという感じ。3年間サーキットに通って、タイムが縮まらないということがほとんどなかったんです。

鹿島 :行けば行くほど速くなる!

丸山 :そうですね。なんか不思議ですね。欲もそんなになかったし。ただコンマ1秒でも速くなれればということだけ思っていました。

鹿島 :もともとそういう感性、天性のものを持っていたのでは?とスタッフの方々から言われませんか?

丸山 :いえいえ。「みんなより一歩遅い、自分は遅いなあ」というのが逆によかったんじゃないでしょうか。みんなより遅いと常に思っていたから、みんな以上に努力しようと思っていただけです。峠で最初から速かったりする人は、サーキットに来ると落ちていく人が意外に多いんですよ。

鹿島 :はい。

丸山 :それまで「俺は天才だ!」と思っていた人が、サーキットに来て地道な練習に鍛えられた人に抜かれると、そこからどうしていいのわからなくなるものなんです。勢いだけで走っているからなんですけどね。




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時速100キロのバイクから飛び降りる感覚。