Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。
梶原しげる 「不安」が原動力!



いま、ここ。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :日本カウンセリング学会認定のカウンセラーで、さらに健康心理士。これは心理学の資格を持っていらっしゃるということですよね。

梶原 :そうですね。実は、臨床心理学には色々な分野があります。それぞれの学会で独自の認定資格というのがあります。たぶん、主だったものをざっと並べただけで20学会ぐらいはあるから、20ぐらい資格があると思って頂いていいんです。そのうちのたった2つという事ですよね。

鹿島 :昔からハンドルを握った瞬間に性格が出ると言われますが、そのあたりはどうなんですか?

梶原 :それは健康心理学でいうところの、例えば、“タイプA”という人間がいるのですよ。タイプAというのは、『ハリーアップタイプ』といって、なんでも急いで、几帳面で、頑張って、目的意識があって、堅実で完璧主義。こういう人をタイプAというのです。

鹿島 :はい。

梶原 :その逆で、非常にのんびりしたタイプを、タイプAでないタイプBという風に言うのです。日本人というのは割と、タイプAが多いのです。タイプAは、そうでない人に比べて、心筋梗塞、脳梗塞、脳溢血になったりと、血管性障害を患う可能性が高いんですよ。そのような事を研究するのが健康心理学。そういうのをやめようよ、ストレスをどうやったら軽減できるのかというのを考えよう、というのが健康心理学ですね。

鹿島 :はい。

梶原 :どういう事かというと、例えば会社をクビになったという一つの事実がある。そうすると、まあ極端な話ですが「もう自分は生きる価値のない人間だ。死んじゃおう」という風に、クビになったことと死んじゃおうということ。“これは果たして、クビになったら必ず人間は死んでしまうものなのか”ということを考えるんです。出来事と結果の間で一番大事なのは、その受け止め方だっていう事。実は人間は、受け止め方次第でいかようにもなる、というのが健康心理学でいうところの論理療法、認知情動療法というのです。

鹿島 :ははあ。

梶原 :それでいうと、クビになった。私なんかも番組をすぐクビになりますからね。番組なんかすぐ終わりますからね。「もうダメだ。おそらく二度とこの世界には帰ってこられないだろうな。本当にどうしようかな。もう生きていてもしょうがない。」と思いがちなんですが、「そうじゃない! 番組が終わった。あっ、これはいいチャンスだ」と。のんびり充電出来る。行きたいところに行けるし、もう目覚し時計に叩き起こされることはないんだ。ハッピー! ラッキー! 先のことはわからない。でも、いま時点はハッピーだと思う。そういうことが出来るような受け止め方をしようよ。受け止め方の修正をするんですよ。

鹿島 :これは、いいですね。

梶原 :人間のそれぞれの思考形式というのは、大体決まっているのです。この人はこういう圧をかけると、こういうふうに反応する。人間はオートマチカリー(自動的)になっているのですが、そのシステムを壊すのです。それを修正というのです。それを加えていくわけです。あなたが思っていることは真実じゃない。ただ、あなたの受け止め方が、必ずそうなっているだけだ。その習慣を変えましょう。というふうに習慣を変える。業を行うのです。

鹿島 :はい。

梶原 :そんな簡単には、なれないのですけどもね。

鹿島 :もの凄いポジティブですね。

梶原 :ポジティブに物事を受け止める。“いま、ここ”。将来のことを心配し、過去を悔いるという人生をやめて、“いま、ここ”。この瞬間を楽しもうというね。これも一つのメソッドがあってね。結構、大変なことなんですよ。訓練していくんです。その訓練法があるのですよ。





『口のきき方』を読む。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :梶原さんは、多方面に渡ってご活躍されていますけど、その原動力というのは何ですか?

梶原 :これはね、ベースにあるのは不安ですね。五木寛之さんもおっしゃっていたようですが、私を駆り立てるものも不安です。じっとしていられないというか、色んなことをやっていないと不安でしょうがないんです。そんな思いが、なんかいきなり50歳まじかで大学院に入ろうとか、勉強を始めようとかね。もうヒマが怖くてしょうがないのですね。空白が怖いという、貧乏性といいますかね。そんなことで、本を書こうと思ったりですね。不安が心理の世界に私をいざなっちゃったんですよね。ほんとは、もっとゆったりと構えられる性格であればね。何もかもやらずにやっていれば、いいじゃないかなとね。

鹿島 :今、不安が原動力というお話を聞いて、ちょっとドキッとしながらも、そういう部分ってあるなあと思いました。この番組も4年以上続いてきているわけですけども、なんかすっきりしました。これはまた来週から行くぞ〜って感じです。

梶原 :そうですか。

鹿島 :これは、“やばい”ですよ。

梶原 :おっ、『やばい』。この言葉なんですけどね…

鹿島 :ハハハ。まずい。

梶原 :『やばい』というのは、本来…

鹿島 :かなりいいです。

梶原 :『かなりいい。』かなりというね、平板化現象というのも、若干問題として指摘していますので、まあ詳しいことは、新潮新書『口のきき方』、680円でございます。

鹿島 :680円で就職試験が上手くいくこともあれば、人付き合いが上手くいくこともありますから。

梶原 :そうです。私みたいに小心者でね、くじくじ言っている人間でも、いいんだと思えるような本かなと自らを慰めてくれる680円です。

鹿島 :わかりました。本当に2週に渡りまして、ありがとうございます。ぜひまたお越しください。

梶原 :はい。ありがとうございます。






今週のゲストは、先週に引き続きまして20年の局アナウンサー経験を経て、
テレビ・ラジオはもちろんの事、 日本カウンセリング学会認定カウンセラーとしてもご活躍。
『口のきき方』というタイトルの本を出されたばかりの、
正しい日本語・正しい口のきき方の伝道師、梶原しげるさんをお迎えいたしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストの方をお迎えいたしまして、お送りします。
どうぞお楽しみに!!



back page home