Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。
高田純次 生まれた年のハーレーと一緒に。



スウェードの靴を買う理由
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鹿島 :なんかの雑誌でお見かけしたんですが、スウェードの靴、バックスキンの靴にこだわりがあるようですね。

高田 :どういうわけだかね。時代があれなのかな。俺たちの時代に黒いバックスキンの靴なんかあんまりなかったんですよ。だから黒のスウェードの靴というと、もう買いたくなっちゃう。

鹿島 :僕はその記事を見たときに、レース用のシューズがだいたいバックスキンだからそれでかな、と思ったんですけどね。

高田 :あっ、そうしよう。そういうことにしよう! レースをやってたのでどうしてもね、黒のスウェードの靴に憧れちゃって・・・。これはちょっとお洒落だよね。それいいな。だってハーレーを買ったのも『イージー・ライダー』に触発されて、って言ってるんだもの。「オー、高田さんさすがですね!」って。でも俺、全然触発されてないんだけどさ。実はそれ、後付けなんだよね。

鹿島 :ちょっと待ってください。では、ハーレーはなぜなんですか?

高田 :本当のところはね、40歳過ぎたら大きなバイクがいいなあと思っただけでね。たまたまハーレーだったの。ただそれだけだと話にならないから、『イージー・ライダー』に触発されてってことにしたほうがサマになるから。時々そのことを書いてくれた本もあったけど、裏で大笑いしてたね。

鹿島 :ハーレーダビットソンは何年式ですか?

高田 :最初に買ったのは中古でローライダーというのを高輪で買ったんです。でも全然運転したことなかったの。

鹿島 :えっ、いきなりですか?

高田 :いきなり! まあいいや、ギアチェンジだけ覚えてゆっくり走っていけばと思ってました。その頃玉川学園に住んでたからね。高輪から玉川学園まで帰るのはきつかったよ。大きいしガソリンが入ってないから、ガソリンスタンドに行って入れなきゃいけない。1回エンジンを切っちゃうと入れられないような気がしたから、「エンジンつけたままでいいですか?」って聞いたら、「いや、危ないなあ」なんて言うから、エンジンを切ってガスを入れてもらったんです。

鹿島 :エンジンはかかったんですか?

高田 :その時はキック1発でかかった。気合が入ったね。もう、地球を踏みしめるような気持ちでね。裏のブラジルのほうまで突き抜けちゃうんじゃないかくらいのキック。うれしかった。それで、大きな道路を右折できないから原付と同じように直角に向こうに渡ってって感じで、玉川学園まで5時間かかりました。あの時はホントに汗かいたね。

鹿島 :それだけの経験をすると、その日だけでなんかモノにしたと言いますか、一体感みたいなものを感じられたんじゃないですか?

高田 :それはたしかにある。なんかすごく近づいちゃったね。次の日から近くの空き地で練習しました。そのハーレーを下取りに出して、今もうちにあるんですけど僕が生まれた1947年のハーレーを近くのお店に頼んで買いました。しばらくして、慣れた頃にちょうど名古屋で仕事があったんですよ。

鹿島 :はい。

高田 :岡崎にゼロエンジニアリングという、いいカスタムをするところがあるんですね。そこに、女房の目をかすめて集めた50万円を頭金にして、その頃雑誌で仙台の人が細くて低くてっていうハーレーを作ったのを見てたので、それと同じようなものを頼みました。それができあがってくるまで2年半かかりました。





気持ちが伝わればね。
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高田 :クラッシックカーの1日パレードじゃないけど、よく地方であるじゃないですか。

鹿島 :イベントありますね。

高田 :あれに行くんだ行くんだ!って言ってるけど、気持ちはまったくないんですよ。ただ言ってるだけでね。1960年より前のクルマを持ってれば行ける、なんてね。やるやるってみんなに言ってるんだけどね。

鹿島 :堺正章さんとか、近藤真彦さんが出られるミッレ・ミリアの日本版は?

高田 :あれはね、みんなお洒落でね。クルマもすごく高価なものになっちゃってるから。5000万円だ、1億円だって。あそこまではちょっとね。おこがましくて出られないんだけど、ほかの地方でやってるのに出ようとしてる。でもそれも口ばっかしなんですよ。ただ気持ちがあるということが伝えられればいいかな。自分自身が行動を起こすタイプじゃないから。

鹿島 :お声がかかったら行っちゃいますか?

高田 :行かないね。ハハハ。

鹿島 :話をまとめようとかなと思ったんですけど・・・。「コッパ・デ・小海」とかありますから。

高田 :ゴメン、ゴメン。「コッパ・デ・小海」とかは見た。あれは何?

鹿島 :こっ恥かしいっていう・・・。

高田 :あっ、そういう意味なんだ!

鹿島 :違いますよ。そういう風に言われる方もいますが、たしかあれは・・・元々「コッパ・デ・イタリア」みたいなのが海外にあるんですよ。それの日本版ですかね。

高田 :1日かなんか走るんだよね。あれもよく見たらすごいクラシックのいいクルマでしたね。あれはみんな自慢だからね。

鹿島 :ホントに今回もいろいろな話が出ました。いよいよ来週はスペシャル企画の最終回です。カーライフの夢のほか、今後のお話もお聞きします。よろしくお願いします。ありがとうございました。

高田 :はい、よろしくお願いします。ありがとうございました。







今週のゲストは、クルマを愛してやまないこの方、高田純次さんでした。

ドライバーズサロン!
来週も高田純次さんをお迎えしてお送りいたします。
どうぞお楽しみに!!



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