Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

フェラーリ様はクルマじゃないんです

(2月9日放送)
清水草一(MJブロンディ) 清水草一(MJブロンディ)

1962年東京都新宿区生まれ。慶大卒後、(株)集英社に入社。編集者を経て、93年にフリーに。5年間のレース経験を持つが、才能に恵まれず、93年、人生を賭けたフェラーリ購入と入れ替わりで、だれにも惜しまれず静かに引退。現在、一般誌、専門誌に連載を多数持つ。フェラーリを中心とする爆笑の作品のほか、交通ジャーナリストとして超マジな著作も。

清水草一.com 【 http://www.shimizusouichi.com/

このコーナーではレース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなどその人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、先週に引き続きまして、「ベストカー」「週刊SPA!」など数々の雑誌で活躍中のモータージャーナリスト。交通問題から究極のスポーツカーライフにいたるまで、幅広い知識と独特の切り口が人気、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員でもある清水草一さんです。お楽しみください。


マンションと一緒にするな!
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鹿島 :今週のゲストもこの方です。

清水 :清水草一です。よろしくお願いします。

鹿島 :今週は、究極のスポーツカーマニア!じゃないんですよね。フェラーリマニア!のMJブロンディこと清水草一さんにお出でいただきました。清水さんがフェラーリに出会ったキッカケというのは何なんですか?

清水 :編集者時代に、もう本当に偶然に、かの『サーキットの狼』の作者、池沢さとし先生の担当編集者になったんです。ぼくはちょうどその頃、ハコのレースを始めたんです。それを池沢先生が聞いて、「なんかレースを始めたんだって? じゃ、ちょっと乗ってみるかい?」で、フェラーリ・テスタロッサ!

鹿島 :いきなりフェラーリ・テスタロッサ!?

清水 :ぼくはフェラーリにまったく興味がなかったんですよ。まったくゼロ。なんだかこんなの運転するのイヤだな、というようなそんな感じもあったくらいだったんです。それが、運転させていただいてホントにトロトロ走っただけなんですけど・・・これだ! こんなモノがこの世にあったのかという衝撃ですね。

鹿島 :フフフ。なんか雷に打たれてしまったような感じ。そのまま買いに行っちゃったというノリですか?

清水 :いやいや。当時はバブルが絶頂に向かう時期で、テスタロッサは中古で5千万円とかね。それからさらに、F40が2億円という時代に向かっていったわけですから。買えるなんてとてもとても・・・。

鹿島 :ハハハ。今考えると、ものすごいですよね。クルマの値段を超えていますよね。

清水 :まあ、クルマじゃないんですけどね。よくね、フェラーリの値段を言って、たとえば1千万円ちょっととか言うと、「なんかさ、松戸のほうでマンション買えますよねえ」って言う人がいるんですよ。もう、ぼくは信じられないですよ。・・・松戸のマンションと一緒にするな!

鹿島 :フフフ。よく訊かれる質問だと思うんですけど、数々のご苦労があると想像するのですが、いかがですか?

清水 :いや、苦労。最初の頃は、気持ちの上での気苦労みたいなのがすごくあったんですけど、なんていうのかな・・・あまりにも喜びの量が多くてですね。もう苦労なんてそんなもの、何を言ってるんだってネ。

鹿島 :越えちゃってますね。

清水 :もう話にならないくらい喜びが大きいですね。




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