Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

渋滞の原因は、これだ!

(2月2日放送)
清水草一(MJブロンディ) 清水草一(MJブロンディ)

1962年東京都新宿区生まれ。慶大卒後、(株)集英社に入社。編集者を経て、93年にフリーに。5年間のレース経験を持つが、才能に恵まれず、93年、人生を賭けたフェラーリ購入と入れ替わりで、だれにも惜しまれず静かに引退。現在、一般誌、専門誌に連載を多数持つ。フェラーリを中心とする爆笑の作品のほか、交通ジャーナリストとして超マジな著作も。

清水草一.com 【 http://www.shimizusouichi.com/

このコーナーではレース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなどその人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、「ベストカー」「週刊SPA!」など数々の雑誌で活躍中の交通ジャーナリスト。交通問題から究極のスポーツカーライフにいたるまで、幅広い知識と独特の切り口が人気、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員でもある清水草一さんです。お楽しみください。


これ、言ってもいいんですか?
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鹿島 :今週のゲストは、この方です。

清水 :清水草一です。よろしくお願いします。

鹿島 :よろしくお願いします。今週のテーマは「高速道路はなぜ渋滞するのか!?」です。清水さんの著書はタイトルがすごいですね。『首都高はなぜ渋滞するのか!?』であったり、『この高速はいらない。 高速道路構造改革私案』であったり。そんな清水さんにお伺いしたいのですが、ずばり高速道路はなんで渋滞するんですか?

清水 :これ、言ってもいいんですか?

鹿島 :いいんです。

清水 :なんか大学の講義みたいな話になっちゃうけど、高速道路というのは、人間が運転をする場合、1車線あたり1時間に2,000台というのがだいたいの交通容量と言われているんです。それは車間距離、正確にはクルマの先端から先端が平均して2秒弱、1.8秒くらいですから、これ以上近づくと人間はもうちょっと車間距離をとろうとするんです。つまり、それ以上クルマが入れないわけですよ。

鹿島 :はい。

清水 :それ以上のクルマがそこを走ろうとしたとき、渋滞が起きるんです。非常に単純ですけどね。

鹿島 :ということは、要は東京の首都高速がそのキャパシティをもうオーバーしてしまっているわけですね。それが理由ですか?

清水 :そうです。そういう構造になっているわけですよ。キャパシティをオーバーしちゃう構造にね。

鹿島 :1車線あたり1時間に2,000台。2車線のところは4,000台。でも、車線変更しているクルマもいますから、単純に4,000台とも言えないですよね。

清水 :そうなんです。クルマとクルマが交差する合流とか、あるいは右のクルマが左へ、左のクルマが右へと移動する"折り込み"と言いますけど、そういうときは瞬間的に交通容量がガクンと落ちるわけです。そういうポイントは車線数があっても、2車線+2車線で4車線あっても、渋滞するケースがありますね。

鹿島 :これは、首都高速ができた東京オリンピックの時代には、こんなにクルマが増えるとは思っていなかったということなんですかね。

清水 :全然思ってなかったみたいです。当時はガランガランだったらしいですからね。もともと首都高速は東京と横浜の純粋な都市高速として設計されたんです。そこへ後から東名とか中央とか6本ですか、高速道路がつながっちゃったんです。

鹿島 :電車でいうところの山手線状態みたいな・・・。

清水 :山手線はまだちょっと大きな輪っかだからいいですけどね。首都高はもっとちっちゃい輪っかですから。ほかに方法もなかったということですから。首都高の外側に環状高速の計画があったんですけど、実現しないうちにつながっちゃったんですよね。首都高自体が、言ってみれば日本の巨大なロータリーというかインターチェンジになっちゃったんですよ。

鹿島 :そうですよね。東北の方から来たり九州の方から東京に着いたりして、どこかほかの高速に乗り換えるとすると必ず首都高を通りますもんね。

清水 :通らなきゃいけなくなっちゃったんです。それはね、最初はそうなるはずではなかったんですよ。かわいそうな面もあるんですよね。

鹿島 :首都高がもし人間だったら、かなりきつい状態ですね。

清水 :もう勘弁してくれ!って、ずっと前から言ってるでしょうね。

鹿島 :これを今から巻き直すというのは相当難しいですよね。

清水 :一応、三環状といって、都心環状線の外側に3本の環状線を作るということを国土交通省を挙げて推進してますけどね。それができればいいんだけど、ものすごいお金がかかるんです。時間もかかります。下手をすると20年単位なんですよ。

鹿島 :フフフ。

清水 :もうホントに、僕の目の黒いうちにできるのかな・・・。




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2+2=3で大渋滞・・・