Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。 
難波恭司 永遠のバイク少年。

ここだけの話ですが・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

難波 :僕はテストコースを走ることが多かったんです。冬場のテストコースが強烈なんです。路面温度が低いので、どうしてもタイヤのグリップが出にくくスピンもしやすいんです。また、空気が冷たいんです。空気が冷たいということは、普通で走っていても四輪と違って体でモロに外気をうけますので、顔も冷たいんですよね。気温が5度とかになってくると、もうそれこそ涙が出そうなくらい冷たい状況でのテストもあるわけなんですよ。

鹿島 :はい。

難波 :走っていると、ウルウルと涙が出てくるんですね。減速すると、その涙が前に出てくるんですよ。目の黒い瞳の部分にね。それで、ウルウルとぼやけちゃうんですよ。これは、誰かに体験させてあげたいですね。

鹿島 :不思議な世界ですね。

難波 :それだけ体に受けるGというのが大きいんです。でも実際のレースは1時間近くその状況で走っているわけですから、過酷な状況ですよね。

鹿島 :そうですよね。これは、8時間耐久レースでは、どうですか?

難波 :8耐は、その過酷さが逆なんですよ。外気温が暑いですからね。今年ですと、一番暑い時で38度ぐらいまで上がったんですかね。強烈に暑いですよ。また、分厚い風を通さないレーサースーツ。まあ、メッシュになっていて風を通すんですけどね。

鹿島 :はい。

難波 マシーンに伏せていると、マシーンから受ける熱気が、70度〜80度になっていますからね。その熱気がスーツの中に入って来ちゃうんです。だから、完全なサウナ状態。その中で激しいGと戦いながら走るんです。もう毎周、腕立て伏せを常にしながら走っているような感じですね。

鹿島 :フフフ。サウナの中で腕立て伏せをという感じ・・・。

難波 :1時間は乗らなきゃいけない。水分補給もできないですから。そんな状況で走っているんです。ちょっと想像つかないと思うんですけどね。

鹿島 :ライダーチェンジの時に降りてきて、次のライダーに一言二言、言った後にフラフラって来ますよね。あれは、素の姿ですよね?

難波 :そうですね。1時間、それだけ集中していたために、集中力がふっと抜ける瞬間があると思うんですね。その時にライダーによっては、貧血ぎみになって倒れちゃったりとかも、過去にありましたね。

鹿島 :それだけきついということですか?

難波 :そうですね。ここだけの話でバラしちゃいますけど、僕は過去、プライベート時代に4時間耐久というわりと底辺のライダーが参加するレースに出たことがあったんです。この時の第1回目のスタートライダーが僕だったんですけど、ピットインしたあとに、おしっこ漏らしちゃいました!

鹿島 :えーホントですか!?

難波 :ええ。それだけ体の中が興奮状態で、コントロール出来なくなっちゃっていたんです。

鹿島 :自律神経とかいろいろなところのバランスですかね。

難波 :そうですね。そんなに暑い中で走った事がなかったですから。今、急に思い出しちゃいました。それぐらい過酷な中で走っているということですね。



みんな、一緒に走ろう〜!!


▲難波恭司さん(右)とレーサー鹿島(左)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :‘難波恭司流バイクライフのススメ’みたいなのが、ヤマハのホームページの中にあるCome On Racing。これがおもしろいのは、いろいろなレースの裏事情が出ているところですね。

難波 :言っちゃいけないところのギリギリのところを行っているのでね。興味のある方には、好評頂いてます。

鹿島 :アドレスは、http://www.yamaha-motor.co.jp/race/nanba/ です。それから、クラブヤマハ・モーターサイクルミーティング。今年のは終わっちゃったんですけど、これは素晴らしいイベントですね。バイクに乗っている方々をテストコースに招待して、難波さんのデモンストレーション走行があったりとか・・・。

難波 :ちょっとやっちゃいましたね。派手に。

鹿島 :難波さん、デモ走行では、ストレートで200キロぐらいからジャックナイフ(フロントタイヤだけで走る)で100メートルぐらい進んでましたね。

難波 :もっとやれと言われれば、出来たんでしょうけどね。普段もそうなんですけど、とにかくバイクに乗っているのが好きなんですよね。もう、バイクで遊ぶのが大好きですね。

鹿島 :とりあえずバイクに乗ったら、ウイリーするんですよね。

難波 :基本的に、オートバイというのは、ウイリー出来ないとオートバイと認めていないんです(笑)。もちろん一般公道では絶対しませんけどね。

鹿島 :いろいろなイベントの最後に、集まったみなさんが、ヤマハのテストコースをご自分のバイクで走る! 僕もビッグスクーターを借りて走りました。

難波 :テストコースは、基本的に普段は、関係者しか入れないんですよね。それを、オートバイの好きな人で1年に1回、そういうチャンスをみなさんと共有したいなという企画で、やっているんですけど。

鹿島 :はい。

難波 :今年、好評だったので、来年も今年以上の内容で企画を進めたいと思っています。

鹿島 :そう言えば、インストラクターとか、トライアル、いわゆる山の中で岩の上に登ったりもやられると伺っています。

難波 :これは今、バイクの好きな人たちと一緒に独自でやっているんです。バイクが好きでも、オフロードを走った事がない人って多いと思うんです。ほとんどの人が、アスファルト、街中だけでね。そういう事に対して、土の上で遊ぶとこんなに面白い事が出来るんだよって。一緒にネ。まあこれは、自分がそれを好きだからみんなで遊ぼうよ・・・って感じの企画なんですよね。

鹿島 :2週に渡りまして、いろいろなお話、ありがとうございます。また、ぜひぜひお越しください。

難波 :はい。ありがとうございます。

 

今週のゲストは、先週に引き続きまして、
ヤマハのワークスライダーを経て、
現在は開発ライダー・レース中継の解説者・コラムニスト、
そしてヤマハの国内トップチームの監督として
活躍中の難波恭司さんでした。

ドライバーズサロン! 
来週も素敵なゲストの方をお迎えしてお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!!

 

back  home