Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。 

  永遠のバイク少年。

 
(10月20日放送)
難波恭司
難波恭司
(なんば きょうじ)

YAMAHAのワークスライダーを経て、現在は、開発ライダー、TVレース中継の解説者、コラムニスト、そして、YAMAHAの国内トップチーム(YSPレーシングチーム・スポンサード・バイ・プレストコーポレーション)の監督として活躍中。

1998年、代役でスポット参戦した世界GP鈴鹿戦での予選2位・決勝5位の力走は今もファンや関係者の間で伝説となっている。

このコーナでは、レース関係者はもちろん車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週も先週に引き続き、ヤマハのワークスライダーを経て、現在は開発ライダー・レース中継の解説者・コラムニスト、そしてヤマハの国内トップチームの監督の難波恭司さんです。じっくりお楽しみ下さい。
 



もれなく飛んでいきます!
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鹿島 :今週のゲストも、この方です。

難波 :難波恭司でございます。よろしくお願いします。

鹿島 :よろしくお願いします。今年は、国内のヤマハ・トップチームの監督としても活躍されています。監督業というのは、いかがですか?

難波 :今年は、いろんな経験をさせてもらっています。今までは走る側でしたから、走る側の気持ちはわかるんです。走るのをサポートする側というのは、まったくノータッチでしたから、やる事、なす事すべて始めての経験でした。

鹿島 :はい。

難波 :でも性分上、どうしてもやるからには一生懸命やりたい、というのがあるんです。それで、事前に準備したりとかするんですけど、ヘタっぴいなんですね。凄く時間が掛かったり、要領が悪かったりだとか・・・。ですが、失敗することでいろいろな経験が出来ました。

鹿島 :スピードに関して、今時のトップクラスのマシーンは、何キロぐらい出ているのですか?

難波 :今の世界のトップカテゴリーあたりになってくると、実際に計測されているデータですと、サーキットで315キロ〜316キロというのがありますね。

鹿島 :クルマでは想像がつくのですが、バイクの300キロオーバーというのは、どんな世界ですか?

難波 :あのね・・・う〜ん、どうってことないですよ(笑)。

鹿島 :ハハハ。そんなハズは、ないですよ。

難波 :すごいのは加速ですね。それと減速。スピード自体は、人間はある程度目が慣れてきちゃうと、結構どうってことないかなと思うんです。みなさんも新幹線で、300キロ近くのスピードは体験されていると思うんです。けれども新幹線というのは、その300キロに達するまでに何分も掛けてますよね。何分もです。

鹿島 :はい。

難波 :それがバイクでは、10秒掛からないで300キロに達しますので、その加速G(重力)。今度は、そこから減速するのですが、減速は加速の数分の一の速さです。その加速・減速が強烈ですね。

鹿島 :距離にして、150メートルとか170メートルですか。例えば300キロから60キロぐらいまで。

難波 :それぐらいの間で、減速し終わるということです。

鹿島 :これ例えば、後ろに誰かを乗せてブレーキングすると、もれなく飛んでいきますよね。

難波 :もれなく飛んでいきます。ホントにミサイルのように飛んで行くと思います。

鹿島 :いやーものすごいですね。


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