Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。 

  空のF1、エアロバティックス!
(4月28日放送)
 
室屋義秀(むろやよしひで)
室屋義秀

◆プロフィール◆

エアロバティックスパイロット
室屋義秀 (むろやよしひで)

1973年1月27日生まれ
身長 : 173cm
体重 : 68Kg
飛行時間 : 1800時間
18歳でグライダーを始め、19歳で渡米し飛行機のライセンスを取得。 学生時代には全日本学生グライダー選手権で総合3位入賞を果たす。

卒業後はオーストラリアにてグライダーによる長距離飛行を学び、グライダーの教官としても活動。 97年には再び渡米、世界的に有名なエアロバティックスの教官ランディ・ガニエルの指導を受け、 トップレベルの技術を習得。 同年、世界選手権で団体3位の好成績に輝くなど活躍。

現在は、日本各地のエアーショーやイベントで技を披露しながら、2003年の世界選手権に向けて訓練を続けている。 日本期待のアンリミテッドパイロットである。

このコーナでは、レース関係者はもちろん車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、プロペラ飛行機による華麗でスピード感あふれる競技、エアロバティックスのパイロット、室屋義秀さんです。じっくりお楽しみ下さい。
 



悲鳴は・・・狙いです!
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鹿島 :今週のゲストは、エアロバティックスのパイロット、室屋義秀さんです。よろしくお願いします。

室屋:よろしくお願いします。

鹿島 :まず、エアロバティックスという競技を簡単にご説明いただけますか?

室屋 :小型のプロペラ航空機を使って、上下、左右と、あらゆる方向へ機体を横転、反転させて飛び回るというものです。

鹿島 :かなり過激ですね。

室屋 :そうですね。飛行機では、これ以上の動きはできないと思います。

鹿島 :もともとは、どこで始まったものなのですか?

室屋 :最初に始めたのは、ヨーロッパで、ロシアとフランスがお互いに言い分があって譲らないんです。ロシア人は、最初に宙返りをしたと。フランス人は、俺らが最初だと。まだ、決着が付いていないのですが、ヨーロッパの方で始まったと言われています。

鹿島 :いつ頃だったんですかね?

室屋 :第一次世界大戦の前に航空機が本格的に飛び始めて、その頃に、あるチャレンジャーが始めたと言われているんです。

鹿島 :その頃は、まだ、飛行機は、双翼、2枚の羽根がある時代ですよね?

室屋 :そうですね。アニメに出てくるような飛行機で、よく、宙返りをして空中分解をしたりとかもあったということです(笑)。

鹿島 :具体的に、技の種類にはどんなものがあるんですか?

室屋 :まず、みなさんがよくわかる「宙返り」から入って、機体を横に回転させる「ロール」。それから、垂直上昇して反転する「ハンマーヘッド」。垂直上昇してエンジンを絞って飛行機をバックさせる「テールスライド」。あとは、プロペラ機特有のプロペラのコマのようなジャイロ効果というんですが、その力を使って飛行機が前転するというような技があります。

鹿島 :すごいですね。その技は、技の中でも高等技術なんでしょうね。

室屋 :それは、高等技術といいますか、荒技ですね(笑)。

鹿島 :失敗すると、どうなるのですか?

室屋 :失敗すると、回転が途中で止まりますのでパイロットは辛いんですが、止まったまま普通の姿勢に戻りますので安全性には支障はないです。

鹿島 :先日の「フォーミュラ・ニッポン」(富士スピードウェイでの第2戦)のデモンストレーションの時に、上昇して行って雲の中に消えたと思ったら、バックで雲の中から現れた時は周りから悲鳴が上がりました。

室屋 :下で見ていると、エンジンが止まって落ちてくるんじゃないかという感じに見えるものですから、いつも大体悲鳴が上がるようです。

鹿島 :今、ギャラリーが沸いているな、悲鳴が上がっているな、とかはわかるのですか?

室屋 :それはなんとなく。それを狙ってやっているところもありますから。

鹿島 :「ロール」をするにしても、15度ずつ、ピタッ、ピタッと、機体を止めて少しずつ回していく様は、見ていて気持ちがいいですね。

室屋 :ありがとうございます。機体を回転させたり、動かすのは非常に簡単なんですけども、機体を止めるのが、飛行機というのは難しいので、そういう技は上手くいくのに時間が掛かりました。


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