Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。 
日本人F1チャンピオンへのカウントダウン!!



島田昭彦(しまだあきひこ)
(11月11日放送)



WGPライダー阿部典史選手と取材先・台湾にて

--Profile--
87年立教大学卒業。91年より文藝春秋 スポーツグラフィック・ナンバーの編集に携わる。フランス・サッカーW杯、シドニー五輪、NBA、F1GPなど,スポーツの最前線の感動を伝えるために海外のスタジアムを飛び回り、またあるときは、野球、競馬取材のため国内を飛び回り、アスリートの真の姿を切り取り、最高の感動を、最高の形で読者に伝える毎日。インタビューを通じて選手達とも親交があり、フィンランドでは荻原健司のクロスカントリーのトレーニングに付き合い、伊達公子とはキッズテニスの視察で中国へ、世界GPライダー阿部ノリックと台湾に行ったり、ローマではジョカト―レとワインを飲んだりと多彩な日々を送っています。



このコーナでは、レース関係者はもちろん車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、先週に引き続きまして、あらゆるスポーツを独自の切り口と印象的な写真で切り取っていく雑誌「Sports Graphic Number」編集部の島田昭彦さんです。じっくりお楽しみ下さい。


50年に1回の快挙!
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鹿島 :今週も、「Sports Graphic Number」編集部の島田昭彦さんをお迎えしました。よろしくお願いします。

島田 :よろしくお願いします。

鹿島 :F1の一つ下のF3というクラスのイギリス、ドイツ、フランスで、いずれも日本人がチャンピオンを取りました。

島田 :こういうことは、たぶん、この先20年、もしくは、50年ぐらいはないのでは?という気がします。一つの国。たとえば、イギリスだけで優勝する選手は、今後も出てくるでしょう。ドイツ、フランスでも同じです。ところが、ヨーロッパの中で、イギリス、ドイツ、フランス、この3つの国で、同時にチャンピオンを日本人が取ってしまったという巡り合わせはないでしょう。

鹿島 :同じシリーズで、1位、2位、3位独占というのもいいですが、イギリス、ドイツ、フランスというモータースポーツが文化になっている国々で、占めたというのがすごいですね。

島田 :これは快挙ですね。ほかのスポーツでいいますと、サッカーならイタリアの中田、オランダの小野、イギリスの稲本がそれぞれの国のリーグで優勝して、MVPを取ったぐらいのパフォーマンスの高い内容だと思います。

鹿島 :イギリスのF3でチャンピオンを取った佐藤琢磨選手は、F1に乗れる権利を決めました。もちろん、ほかの選手も出てくるでしょうね。

島田 :ヨーロッパで活躍しているというのをヨーロッパのレース関係者は見てますから、来年乗せようとかいうリサーチの作業は進んでいると思います。

鹿島 :彼らが、海外でここまで活躍できた要因ってなんだと思いますか?

島田 :日本のレース活動のやり方と、ヨーロッパのやり方の違いでしょうね。ヨーロッパでは、毎日がレース漬けです。来る日も来る日もテストドライブです。寝て、起きて毎日ドライビングしているわけです。そうすると、自分の中でドライビングの感覚というのが、ずいぶん高いレベルのモノに養われてくるということなんです。

鹿島 :はい。

島田 :日本国内と海外を比べると、実質走行時間というのは10〜20倍の違いはあると思います。トレーニングの量が圧倒的に結果に結びついてきますから。佐藤選手が言ってました。この2年間、朝から夜まで毎日走ってましたと。

鹿島 :フフフ。

島田 :小さい頃からレースを始めるのが結果を出す早道だといいますが、佐藤選手の場合は、そうじゃないです。18歳ぐらいからレースを始めたと思いますが、2年間、イギリスで走っていたことで、幼少からレースを始めていた人の能力をはるかに超えちゃいましたね。

鹿島 :はっはー。

島田 :アスリートというのは、練習を集中的にやる時間というのが必要になってきます。それが、日本では確保できないけれども、ヨーロッパではそういう環境が用意されていたということだと思います。





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