クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。



(6月3日放送)



-Profile-
1962年6月7日生まれ。「英フォーミュラ・フォード1600」「全日本F3選手権」「フォーミュラ・ニッポン」「全日本GT選手権」「ル・マン24時間」など国内外を問わず多数のレースに出場経験を持ち、常に第一線で活躍している日本を代表するレーシングドライバーである。昨年はCARTシリーズへの参戦も果たした。第3戦のロングビーチで日本人として初めてトップを走行し、全米を湧かせた記憶も新しい。
今シーズンはTOYOTAのワークスドライバーとして、全日本GT選手権に参戦中。伝統の36号車、カストロール・トムス・スープラのファーストドライバーとして活躍している。また、スーパー耐久シリーズにもTOM'S SPIRITよりMAZIORA ALTEZZA 36号車で参戦中。同チーム37号車で参戦しているレーサー鹿島選手とはチームメイトになる。前回の鈴鹿サーキットで行われた第3戦では、トラブルに見舞われたものの3位表彰台をゲットした。今シーズンの活躍が期待される。

このコーナでは、レース関係者はもちろん車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、先週に引き続きまして、日本を代表するトップレーサーの一人。往年の名ドライバーを父にもち、2人の弟もレースシーンで活躍中というまさにレース一家が生んだ実力派、黒澤琢弥選手です。じっくりお楽しみください。



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鹿島 :今週のゲストは、先週に引き続きましてこのお方です。

黒澤 :こんにちは。黒澤琢弥です。よろしくお願いします。

鹿島 :よろしくお願いします。黒澤さんは、GT選手権にトヨタのスープラで、スーパー耐久シリーズには、アルテッツァで出られています。

黒澤 :耐久シリーズでは、チームメイトですね。

鹿島 :はい。耐久レース。実は、僕はこの間が初めてだったんですけど、1人で乗る時間が長いですね。

黒澤 :フフフ。面白いでしょう。

鹿島 :面白いですね。2人でペアを組んで乗る耐久レースならではの魅力とか、厳しさはどんなところなんですか?

黒澤 :まず、耐久というぐらいですから、距離があります。それから、大概の耐久レースは2人で乗るんです。そうすると、2人のペアのコンビネーションやセットアップの好みの問題とかがあります。どっちかが飛び抜けて速くても、どっちかが遅かったら意味がないとかね。

鹿島 :はい。

黒澤 :バランスも取れなければいけない。たとえば、スタートするドライバーは、次のドライバーのためにミッションやブレーキとかを計算して、ちゃんとディスタンス保つようにいたわって乗らなければいけない。耐久という言葉が付いているんですけど、最近のGTもS耐もみんな全開ですからね。スプリントレースで距離が長いというだけですからね。タフなレースですね。

鹿島 :なるほど。耐久レースは、屋根のないフォーミュラカーと違って暑いですね。

黒澤 :ハハハ。そうですね。フォーミュラカーは直射日光がヘルメットに当たりますけど、風は流れてますからね。スープラのGTカーは暑いですよ。この時期は、室内温度70℃は超えるでしょうね。

鹿島 :ちょっとしたサウナですよね。

黒澤 :ちょっとしたね。ちょっとしたサウナに2時間とか入ってますからね。

鹿島 :足の裏を火傷したというエピソードも聞いた事がありますけど・・・

黒澤 :今、レーシングシューズの中敷きの裏に耐熱テープを貼っています。この暑さをわかりやすく言いますと、焼けた砂の上を歩く。GTドライバーの感覚を味わいたい人は、焼き肉のホットプレートの上に足を乗っけてもらったらわかると思います。あれぐらい暑いですよ。

鹿島 :ホットプレートの上を素足でって言うのは、ウソじゃないと思います。

黒澤 :夏場になると、レーシングシューズじゃなくてあまりの暑さにスニーカーで乗るドライバーも多いですよ。鹿島さんはまだ、真夏の耐久レースを体験していないでしょう。

鹿島 :ええ。まだです。

黒澤 :楽しみですね。どれくらい暑いか。

鹿島 :そうですね。5月で暑いとか言ってたら、ダメですね。

黒澤 :全然、あんなもんじゃないから!!

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ラップを取るか、快適さを取るかです。