Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。 



(5月27日放送)

-Profile-
1962年6月7日生まれ。「英フォーミュラ・フォード1600」「全日本F3選手権」「フォーミュラ・ニッポン」「全日本GT選手権」「ル・マン24時間」など国内外を問わず多数のレースに出場経験を持ち、常に第一線で活躍している日本を代表するレーシングドライバーである。昨年はCARTシリーズへの参戦も果たした。第3戦のロングビーチで日本人として初めてトップを走行し、全米を湧かせた記憶も新しい。
今シーズンはTOYOTAのワークスドライバーとして、全日本GT選手権に参戦中。伝統の36号車、カストロール・トムス・スープラのファーストドライバーとして活躍している。また、スーパー耐久シリーズにもTOM'S SPIRITよりMAZIORA ALTEZZA 36号車で参戦中。同チーム37号車で参戦しているレーサー鹿島選手とはチームメイトになる。前回の鈴鹿サーキットで行われた第3戦では、トラブルに見舞われたものの3位表彰台をゲットした。今シーズンの活躍が期待される。

  このコーナでは、レース関係者はもちろん車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島がせまります。

今週のゲストは、日本を代表するトップレーサーの一人。往年の名ドライバーを父に持ち、2人の弟もレースシーンで活躍中というまさにレース一家が生んだ実力派、黒澤琢弥選手です。じっくりお楽しみください。



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鹿島 :今週のゲストは、このお方です。

黒澤 :こんにちは、黒澤琢弥です。よろしくお願いします。

鹿島 :よろしくお願いします。先日、ツインリンク茂木サーキット(栃木県)でアメリカンモータースポーツの最高峰、CARTシリーズが行われましたが、黒澤さんは、昨年、実際にアメリカに行かれてましたよね。

黒澤 :そうですね。

鹿島 :このCARTシリーズ。一言で言いますと、とにかく速い。日本のレースでは、あれだけのスピードはなかなか見られませんよね。

黒澤 :そうですね。オーバルサーキットですから平均速度が350キロです。

鹿島 :黒澤さんが実際アメリカで経験した最高速度は、何キロでしたか?

黒澤 :ミシガンというサーキットで395キロぐらいです。300から350キロというのは、世界が変わるんですけど、350キロを越えると400キロも・・・あまり変わらないです。専用のサーキットなので、それぐらい出してもいいんです。コース幅も広いのでスピード感は余りないですね。

鹿島 :オーバルコース。いわゆる競輪場みたいな形でバンクが付いていて・・・、そのコースをグルグル回っているわけです。今回、もてぎで200周というレースが行われました。ずっと回っていて気持ち悪くならないんですか?

黒澤 :普通、脳みそは偏ります(笑)。血液もね。バンク(コーナー)から抜けて直線になると、すっーと血が戻っていく感じがします。

鹿島 :コーナリングに、偏るのが体感出来るんですか?

黒澤 :出来ますよ。手とか足とか痺れてジーンとして、血液が戻っているなと。あれほどではないですけど、ちょっと痺れているような感じで、あー血がよっているなというのがわかります。

鹿島 :相当タフですね。

黒澤 :面白いですよ。そこがアメリカンなんでしょうね。

鹿島 :もてぎのレースでは、200周の間ほとんどアクシデントが無くて、190周ぐらい連続走行でしたが、途中で何かアクシデントがありますと、イエローコーションがはいりますからね。

黒澤 :イエローコーション(黄旗)が出るとセーフティーカーが入って、ドライバーは休めるんですけどね。もてぎでは、もの凄い距離をほぼノーコーションで行ったらしいですね。

鹿島 :ドライバーとしては、イエローコーションのスローペースの原因は自分では作りたくないでしょうけど、正直なところ誰かいってくれないかなと思ったりするんですか?

黒澤 :あるでしょうね。僕がアメリカに行く前に服部尚貴くんが先に向こうに行っていて、普通、CARTはイエローコーションが出るから楽だよ、500マイルと言っても、3分割とかになっちゃうからって言ってたんです。でも、イエローコーションが出ないと辛いですよね。タフなレースになりますね。

 

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真っ直ぐに走らない車?