Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。 


(12月10日放送)

佐藤久実(さとう くみ)
レーシングドライバー/モータージャーナリスト
1965年6月17日生まれ。東京都出身。

大学在学中にレースデビュー。趣味がそのまま職業になる。現在、全日本選手権に出場する唯一の女性ドライバーとして活躍する一方、レーサーとしてのホットな視点とジャーナリストとしてのクールな目、そして女性の立場からクルマを評価、付き合い方を提案。自動車専門誌や男性・女性誌への執筆活動から大学の非常勤講師まで幅広く活動中。

 
このコーナでは、レース関係者はもちろん車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、日本一速い女性ドライバー!今シーズンは全日本GT選手権にトヨタMRSで参戦された、レーシングドライバーでジャーナリストの佐藤久実さんです。お楽しみください。


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鹿島 :今週のゲストは、佐藤久実さんです。よろしくお願いします。

佐藤 :こんにちは。よろしくお願いします。

鹿島 :佐藤久実さんを知ったのは、ある雑誌で「女子大生レーサー参戦記」みたいな企画を見たのがきっかけでした。その雑誌が出た当時は、まだ薬学部の学生さんでしたよね? 

佐藤 :そうです。薬科大学の学生でありながら、レーシングドライバーをやってました。あの頃は、バブリーな時代で、女の子のドライバーがいっぱい出てきた時期だったんです。

鹿島 :いろいろなスポンサーさんが付いて、是非、乗ってくださいみたいな感じですか?

佐藤 :いえ、スポンサーさんはないですけど、企画モノのレースが多かったんです。ですから、スーツとヘルメットを持ってエントリー費を払えば、OK! みたいな感じでした。自分でレーシングカーを買ったりとか、作ったりとかではなく、レンタルマシーンみたいなシステムでした。

鹿島 :その当時の一番の想い出はなんですか?

佐藤 :う〜ん、やっぱり、凄く好きで、趣味でレースをやっていたという時代なんですね。だから、ホントに楽しかったです。

鹿島 :プレッシャーもなく。

佐藤 :ありました。スタート用のシグナルが赤から青に変わってスタートするスタンディングスタートが、凄く下手くそだったんです。

鹿島 :困るじゃないですか。 何故ですか?

佐藤 :私は、デビューレースでおもいっきりフライングしたんです。場所は筑波サーキットです。その時のスタートが、最近は余り使われていないクリスマスツリー方式っていうヤツだったんです。黄色い光が上から、ピッ、ピッ、って落ちてきて、最後にポッと青が光るヤツです。

鹿島 :電飾タワーみたいなヤツですね。

佐藤 :そうです。それで、たまたまそのレースのスタート直後に事故があって仕切り直しになったんです。その待っている間に監督が来て、お前はスタートが遅いからツリーの最後の黄色が消えた瞬間にスタートしろって、言ったんです。

鹿島 :ええ。

佐藤 :私は、デビューレースですから監督がすべてです。仕切り直しのスタートで黄色が消えた瞬間に、ポーンと、出たんです。そしたら、まだ全員止まっていて2列ぐらい先までジャンプアップしました。

鹿島 :ハハハ。それはちょっと目立ち過ぎましたね。バレましたか?

佐藤 :当然、ペナルティでピットインさせられました。そういう苦い想い出がデビューレースでありました。それが凄く、記憶に残ってますね。ホントにあの当時は、純粋でした。

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趣味と実益を兼ねてます