Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。 

黒澤琢弥 PART1 (5月21日放送)
Profile
1962年6月7日茨城県生まれ
1990 全日本F3000選手権参戦ーチームルマン/全日本F3選手権、全日本ツー リングカー選手権に参するなど常にわが国のカーレースの第一戦で活躍。 今年もデイル・コインレーシングよりフォードエンジン/ローラシャーシでCART シリーズへ初挑戦するなど精力的に活動を続けています。 日本で有名なレーサー黒沢元治を父に持ち、2人の弟も現在全日本F3選手権に参戦 中。まさにレース一家。

 photo by So Kuramochi

 
今週は日本を代表するトップドライバー、そして2000年アメリカモータースポーツの最高峰カートシリーズにフルエントリーの和製マンセルという異名をとる黒澤琢弥さんです。じっくりお楽しみ下さい。

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鹿島 :黒澤さん、カートレースというとアメリカ最高峰のレースですよね。

黒澤 :そうですね。F1と並ぶ最高峰レースです。「インディーカー」というと怒られちゃうんだけど…「チャンプカーだ」って言われたりね。よくわからないんだけど、取りあえずアメリカ最高峰のレースです。

鹿島 :黒澤さんというと日本のトップドライバーですけど、向こうに行くと37歳のルーキー。

黒澤 :ちょっとルーキーっぽくないけどね(笑)

鹿島 :カートのスピードは、とてつもなく速いですね。

黒澤 :平均速度が340km/h近いですからね。最高速度もストレートで380km/hを超えるか超えないかぐらいですから、最高速でいったらF1よりカートのほうが速いですね。300km/hを超えると、かなり世界が違ってきますよ。

鹿島 :…どんな世界ですか?

黒澤 :ウーン…(考え込む)…ただね、人間の「慣れ」って恐しくって、最初はエンジンのパワーもスピードも「スゴイなあ!」と思ったんですよ。でも、最近は「もうちょっとスピード出ないかな?」とね(笑)

鹿島 :ハハハ。人間の欲求ってスゴイですね。もっと速いモノに乗りたいですか?

黒澤 :乗りたいね。もう、あとはスペースシャトルしかないね。

鹿島 :フフフ。これ、スピードもさることながら横向きに掛かる重力、横Gもスゴイと思うんですけど。

黒澤 :そうですね。「(ツインリンク)もてぎ」なんかはオーバルですから、コーナーの中に6秒も7秒もいるわけですよ。普通のロードコースっていうのは、コーナーにいるのは一瞬ですからね。

鹿島 :「オーバル」という言葉を知らない方に解説いたしますと、いわゆる楕円形の、競馬場のようにグルグル回るコースのことを「オーバル」と言います。「ロードコース」というのは、鈴鹿や富士のようなサーキットのことです。…これは、グルグル回って曲がりっぱなしですか?

黒澤 :ええ。全部左回りですから、Gは一方向から掛かったまんまですね。もうベターッ!とコクピットの中でくっついてます。

鹿島 :気分悪くなっちゃったりしませんか?

黒澤 :最初は目が回りましたね、ホントに! フロリダの「ホームステッド」という所で走った時は、正直走り終わった後にフラフラしました。一方向にだけずっとGが掛かってるというのは、フォーミュラ・ニッポンなんかのマシンとは違いますね。

鹿島 :「今年1年大丈夫かな!?」って感じなかったですか?

黒澤 :うーん、「どうなっちゃうんだろう」とは思ったけど、どうにかなっちゃうもので(笑) やっぱり段々慣れてきますよね、カラダが。人間ってスゴイなあ…と思いましたね。

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「丸太を切り落としたことないから解らないけど(笑)…」