クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。
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鈴木亜久里
Profile
生年月日:1960年9月8日
身長180cm
体重70kg

1972年カートレースでデビュー、1988年全日本F3000シリーズチャンピオンとなる。1990年には、F1日本GPで日本人初の表彰台3位に輝く。その後、「全日本GT選手権」や「ル・マン24時間耐久レース」などで活躍する一方、自らのチームを率いて後進に活躍の場を提供。1997年には「ARTA」F1プロジェクトを発足。若手育成に力を注いでいる。


suzuki aguri
 PART2(2月27日放送)

今週は先週に引き続きまして、日本人唯一のF1表彰台経験者、現在はドライバーのみならず、チーム監督、レース中継の解説者、クルマ雑誌のコラムニストとしても大活躍の鈴木亜久里さんをお迎えしてお送りします! ごゆるりとお楽しみ下さい。

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鹿島 :今回は亜久里さんから、「運転のコツ」を一般ドライバーのみなさんにアドバイスして頂きたいんです。まず、「ウマい運転」って何ですか?

鈴木 :同乗者に不快感を与えない・周りを走ってるクルマに不快感を与えない・手に汗握った運転をしない。

鹿島 :ハハハ。「ドキッ」とした方、いるでしょうね。

鈴木 :緊張してるから手に汗握るわけでね。それは自分の限界を超えてるわけだからダメ。もっと視野を広げて、大らかな気持ちで深呼吸しながら運転しないとね。何台に抜かれても、何台が前に割り込みしても、大した問題じゃない。僕はヨソ見ばっかりするんで、車間距離をいっぱいあけてあるから、どんどん割り込みされちゃう。

鹿島 :あっ、そうですか? でもそれは、余裕を持って安全のためにいろんな所を見てるって事ですよね。

鈴木 :そう。若い頃は追突とかもありましたけどね。

鹿島 :亜久里さんでもそんな事があったんですか…!

鈴木 :この10年ぐらいで一番大きかったのは、家の車庫で自分のフェラーリをバックして後ろの壁に激突させた事かな(笑) しかもエンジン掛かっていない状態で! 
家の駐車場って、坂で半地下の所に入れるようになってるんです。そこの途中にクルマを停めてゴーカートのメンテナンスをしてたんですよ。それが終わって、クルマをエンジン掛けないでサーッと降ろしてきて、ブレーキを踏んだつもりがクラッチを踏んじゃって…そのまま後ろの壁にフェラーリを激突!!


鹿島 :(絶句)…いやァ〜、そんなこともあるんですねェ!

鈴木 :それが最近やった事故の中で一番大きかったかな? レースも含めてね(笑)

鹿島 :レースを含めてですか?

鈴木 :いや、もう、ココはドコ? ワタシはダレ? 状態でしたよ(笑) だってブレーキ踏んだつもりだったから… やっぱりクルマに乗るときは、そういう中途半端な気持ちじゃいけないって事だよね。

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「あそこで辞めときゃよかったよ!…」