クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。


安川明男
 (1月23日放送)

今週は「クルマとペットのよりよい関係」をテーマに、その道の達人にいろいろなお話を伺います。今週のゲストは、ペットに関する多数の著書持ち、テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活躍されている、西荻動物病院の安川明男先生です。ペットを飼っていらっしゃるクルマ好きの方には目からウロコの内容! じっくりお楽しみ下さい。

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鹿島 :先生のところには、いろいろなペットとクルマにまつわる相談が来ると思うんでが、「犬とドライブに行ったら車酔いしてしまった」というケースもありますよね? これ、いいアドバイスいただけますか?

安川 :うん、そうですね。やっぱりクルマに慣らせることが大事です。5分乗せ、10分乗せ、100メートル走る。まずはまっすぐ走る。慣れてきたら曲がっていく…と、少しずつクルマに乗ることに慣れてもらうんですね。それでだんだん酔わなくなることもありますね。

鹿島 :ボクは、飼ってる犬の状況を自分の子供の頃に置き換えてみたんですよ。ちょっと車酔いしても、「いいこと」があればクルマも好きになるんじゃあないかと。で、ドライブに連れてった先でヘロヘロになってる犬に、美味しいエサを与えるようにしてたんです。今じゃもう、ちょっとドアが開いたら飛び乗るようになりましたね。

安川 :それはクルマに乗ると「いいこと」がある、と憶えたんでしょうね(微笑)。それがやはりすべてなんですよ。楽しいことがあるとすぐ憶えますから。クルマに乗れば楽しいところへ行ける、楽しいことがある、美味しい物がもらえる…と、わかったんでしょうね。

鹿島 :ペットたちは、楽しいドライブだけじゃなく、病院にも行かなくちゃならないじゃないですか。そういうときは?

安川 :もう、その時はだまして連れて行くしかないですからね(笑) 「楽しいことあるよ!」って言って。少し気持ちは元気になるかもしれない。具合が悪くてもね。それで病院で本当に元気になれば、これはいいことですからね。

鹿島 :今まで安川先生に寄せられた相談の中で、クルマとペットに関する「困ったエピソード」ってありますか?

安川 :よく聞くのは、ドライブの際の「駐車」の問題ですね。最悪の場合、夏の暑い車内にずっと置いといて、熱射病になって死んでしまった…という例があります。

鹿島 :これ、人間よりも犬の方が暑いんじゃあないですか?

安川 :そうですね。毛も生えてるし、汗をかけるところは足の裏、それから舌。犬って「ハッ、ハッ、ハッ」ってやってるでしょ? あれは熱を発散させてるんですよ。汗かいてるのと同じなんです。汗をかけるところが少ないから、暑さにとても弱い。体温調節中枢という体温をコントロールする頭の中の機構が人間よりずっと弱いから、高温の場所に放置するというのは非常に危険ですね。

鹿島 :危ないですねぇ…

安川 :あと、高速道路のサービスエリアで、犬がキャンキャンいってて飼い主が「うるさい!」と叱ってるのを見たときは、「なんだお前! 裸足で歩いてみな!」って言いましたよ。アスファルトって熱いんですよ。足の裏をヤケドしちゃうんです。

鹿島 :人間生活送ってると、わからないこと、ありますよね。

安川 :サービスエリアはいろんな事があります。たとえばウンチをね、そのままにして行ってしまう飼い主とか。「旅の恥はかき捨て」とか思うのかな? もう何でもいいみたい… あと、興奮した犬が走り回って事故に遭うとか、よそのクルマに乗ってしまう…

鹿島 :よそのクルマに!?

安川 :中央高速の談合坂サービスエリアで、東京から来た車に乗っていた犬が、よそのトラックに乗ってしまって、結局長野県の飯田市で見つかったというケースがありました。
季節が夏だったのでね、サービスエリアがあんまり暑いんで、幌のついたトラックに乗ってしまったんじゃないのかな、と僕は予想してますけどね…


鹿島 :不安だったでしょうね。気がついたら知らない所だったなんて…

安川 :だから、みんな犬の身になって考えよう、ということですね。

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「ああ〜、「ウ」のつく…(笑)…」