クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。


鹿島 :「ル・マン」で優勝したとき、55歳ですよね。国光さんは15年ぐらい前からほとんど体型が変わっていらっしゃらないんですが、何か秘密があるんですか?

高橋 :気分としては若いつもりなんですけど、体力的にはね、僕も普通の人間ですから、みなさんと同じに年を取って行くわけです。
こんな事を言うと叱られるかもわからないんですけど、年を取ると、なんていうか、(若い時の)情熱ですか? 薄れていくわけではないんですけど、努力が足らなくなるね。気持ちの持ち方とかね。

鹿島 :そうですか?

高橋 :当然体力的には劣っていくわけだから、その分努力しなければいけない事もいろいろあるんですよ。その戦いをね、自分自身が考えて随分やってたような気がするね。ウォーキングとか、ジョギングとか、ジムに通うとかね。
50歳以前も努力をしていなかったわけではないけど、しなくてもいい状況にあったんですね。



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鹿島 :といいますと…?

高橋 :フォーミュラとかGT、ツーリング、とにかく20年ぐらい前はウソみたいに年がら年じゅう走ってましたからね。レースやテストでカラダが出来るんです。他のトレーニングをやるとオーバーワークになってしまってカラダが壊れちゃうわけですよ。僕の体は走ることによって出来ているんですね。

鹿島 :う〜ん…!

高橋 :それの積み重ねがあるから、かなり長く持ったんではないかなと思うんですね。

鹿島 :使う筋肉が常に走ることによって鍛えられている状況であった、と。

高橋 :そうですね。それに感覚もね。

鹿島 :国光さん、一般公道を運転されていて最近気になることとか、ドライバーにアドバイスってありますか?

高橋 :ようやく日本のクルマ文化、クルマ生活文化がある程度のレベルになって来たと僕は思うんですよね。ようやくモータースポーツが盛んになる、理解してくださるという。これからがスタートではないかな、と思います。
たとえば、僕はチーム・クニミツの監督としてレースでは勝つことを目標にして、それと同時にモータースポーツファンを一人でも多く増やす。あるいは、モータースポーツをあまり理解していない所などにドンドン出向いて、コミュニケーションを取って理解してもらったりする。
日本は狭いけれど、サーキットは優秀な所がたくさんある。ドライバーには、そういった所でウップンを晴らしてもらう。…というようなことで、公道では静かに安全運転してもらいたいなと思います。

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今週のゲストは先週に引き続き、日本のレース界を42年に渡ってリードしてきた「レースの鉄人」! 高橋国光さんでした。ドライバーズ・サロン来週はバイクの世界チャンピオン、原田哲也さんをお迎えいたします。来週もどうぞお楽しみに。
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